常にノマド。常に移民。

夕食後のお茶の時間。

マリナと一緒に、「くだらないね〜」なんて言いつつ、テレビ番組表の上を彷徨って。ふと見つけた番組は、新居の購入番組。毎回、いろんな家族がアメリカ国内外で予算を決めて家を購入するっていう番組。

コマーシャルも入れて、なかなか内容が進まないテレビ番組だから、自然と二人の会話も増えてきて。アメリカに住んでいる以上、僕らも将来的には家を買うっていう選択肢は勿論あって、でもそれはアメリカに住むっていう覚悟を決めてからにしようねっともしっかり話し合っていて。（米国の永住権が取れてから。）

ふと、マリナの呟いた事が面白かったので紹介。

「今の仕事と収入には満足してるけど、アメリカにどうしてもいなきゃいけないっていう必要性は感じないんだよね…。安定が何より大切な私だから、アメリカに永住できるのであれば、それが一番だとは思うけどさ。」

2010年の結婚時。

一度夢を挫折しかけたマリナを支える覚悟で、日本で一緒に暮らそうって言ったあの年。覚悟の結婚式の3日後に、土壇場逆転で夢を叶えて、それからはアメリカで夢を叶え続けたいと言っていたあの頃。3年半経過した今、マリナは僕に対して、少々申し訳ない気持ちも感じているらしく。

「私の為に、人生を犠牲にさせてごめんね…。」

なんて呟く事もあります。

僕自身、自分の人生を犠牲にしているとはそれほど強く思ってなくて（ゼロとは言わんが）、むしろ国際結婚という結構大きな壁を乗り越える為には、お互いの譲歩はある程度必要だし、今の僕の立ち位置はこれでいいんだろうなっと思っています。勿論、不満がないと言ったら嘘になるし、「もっともっと、”僕が”活躍したい」と思う事はあるけれど。

僕自身、親父が亡くなり家業から退職勧奨を受けた事で、もう日本に戻って永住する必要性はそれほど強く感じていません。マリナがそれを望めば、勿論前向きに考えるだろうけど、できるだけ環境をコントロールしたがるマリナにとって、言語が殆ど通じない生活＆仕事ができない生活っていうのは、僕が今経験している「悩み」よりも大きくなっちゃう気がする。

なので、アメリカ永住のバックアッププランとして良く話に出るのは、「イスラエルへの帰郷」なのです。マリナは一人娘だし、ね…。永住権取得には全力を尽くして、それでも無理な様だったら、イスラエルに戻る。そういう選択肢もあっていいんじゃないの？という言葉に、数年前は絶対反対だったマリナも、最近は、「それもありっちゃありだよなー」っと呟く様になって。

生まれてから10年間をソ連で（今のウクライナで）

大学入学までの10年間をイスラエルで（兵役含む）

大学から今迄の10年ちょっとを米国で。

今の生活が一番安定して、社会的にも認められてるマリナにとって、その環境を手放すのはやっぱり怖いのだと思う。それでも、アメリカという国がマリナの仕事を認めないのであれば（永住権が出ないのであれば）それは、そこで心の方向を変えてもいいんじゃないかなっと思うのです。

…僕？

…なんとかなるっしょ…としか言えません（笑）

就職活動時とかに、「あなたの長所は」と聞かれ、「コミュニケーション能力」だとか「積極性」だとかって言ってたけど、最近自分の長所がよくわかりました。完全に、「適応能力」です。「流されてもなんとか」やっていける能力です。

上記の様な抽象的な能力だと、30歳超えての職探しではキツいと思うので、ソリッドな能力もつけなきゃいけないな…と思いつつ。英語だけで勝負できる場所はそんなに多くないですし、それだけ英語が武器になるか…と言われると、凄くあやふやですし（笑）

アメリカに永住するにしろ、イスラエルに戻るにしろ、ずーっと付き纏うだろう課題にそろそろ、マジで、本腰入れなきゃ…と思ってます。基本、勉強が好きなわけじゃないので、ずーーっと二の足を踏んでる事。必要性がないから、全く進まない…。

そう、ロシア語とヘブライ語です。

（ヘブライ語は勿論として、ご両親＆親戚とは彼らの母国語のロシア語でお話したいのです。）

無職になって時間がある今だからこそ、頑張らねば。ブログでも、そういうカテゴリーを作って記録を残して、誰かに突っ込んでもらえるしっかりと自分を管理して行きたい。

（案外、忙しくできるだけの趣味はあるのだけれども。）

ヘブライ語のニュースを拾ってみました。これ、理解できる様になるんだろうか…。やるしかないよなー。

大学時代、世界中を飛び回って活躍する人間になりたいっていう夢がありました。

親父の協力でその夢は一度形になり、今は結婚という形で、移民です。ええ、文字通りのノマドです。

夢をしっかり定めて、努力すれば、形になるってことは、この10年で身体で覚えました。それだけの良い経験をさせてもらったし、その成功体験のおかげで今があります。（めっちゃ苦しかったですが。）

生活する上で言葉が満足に話せないと、めっちゃ不便です。

英語に逃げる癖から、ヘブライ語とロシア語にしっかりフォーカス当てて頑張っていきたいものです。

「何かを始めるのに遅い事はない！」を実践して証明したいものです。