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当たり前に働ける幸せって、実は有り難い事。

公開日: : 最終更新日:2015/07/19 ビザ関連のお話




 

*2015年5月より一定の条件を満たしたH-4ビザ所持者が、EAD(労働許可書)を申請して働けるようになりました!まとめたブログはこちらです。

 

新年を迎えて、もう一週間。

ここアメリカでも、アカデミック関連(学校関連)は、今週の月曜日から仕事初めの所が多いみたいで、嫁もウダウダ言いながら日々出勤してます。北米北東部は氷点下20度にもなる大寒波。鼻毛が凍る程の寒さです。

 

さて、先月お仕事を辞めて、無職という立ち位置を改めて実感しているのですが、ふと思うのは、「当たり前に働ける環境 (- 職探しができる状況)」っていうのは凄く恵まれていることなんだな…と。

 

家業で働いていた頃から、「ウチにこない?」っと有り難いお話を何回か頂いた事もあって、転職そのものは難しくないんじゃないかな…なんて甘く考えていたのですが、と同時に、こうして異国で「働いちゃ駄目だからね」っていうビザの状況に飛び込んでしまった現実が、やっぱり歯がゆくて。

 

僕が取得しているアメリカの滞在ビザは H-4、通称「配偶者ビザ」。

非移民ビザの代表格であるH-1 「労働ビザ」を持ってアメリカで働いている労働者の配偶者が取得できるビザです。学校(大学)にも行けるし、配偶者のH-1の期間内であれば自由に生活はできるのですが、唯一許可されていないのが、労働。

 

働いちゃ駄目なのです。

強制的に専業主夫モード突入です。(今迄は兼業主夫を自負していたので、ね。)

 

H-4で苦しんでいらっしゃる米国国外の人は多いみたいで、専門的なフォーラムすらありました。皆さん、それなりに試行錯誤してるんだな…と。(http://www.h4-visa.com/)
H-4からH-1への移行というのは原則無く、働きたければH-1を新規に申請するしかないっぽいです。新規にH-1を申請するとしても、H-1の為には雇用主(スポンサー)がしっかりしていないと、移民局から許可はおりず、また8,000 USDにも及ぶ費用を出してくれるだけの利益を僕に見いだしてくれるか…といろいろ障害があります。

 

加えて、今後の永住権申請を考えている僕ら夫婦にとって、移民局に目をつけられるのは避けたい所。H-1申請へ動く事は勿論、売買益目的の投資活動だったり、ましてや申告しない仕事(違法労働)なんてのは選択肢にすらなりません。H-4で苦しんでる方、絶対やっちゃ駄目ですよ。

(H-1は副業を禁止してるので、嫁名義での動きも絶対に駄目です。)

 

 

っとなると、もう強制的に「仕事をしない」生活への移行が現実であって。

 

 

嫁に言わせれば、

「You will never stop working unless working is prohibited. So this is your time-off in your life」

「あんたは禁止されない限り働く事を止めないだろうから、ちょうどいいんじゃないの?人生の経験として。」

 

っと寛容に理解してくれているので、不甲斐なさを抱えつつも、数年後に労働市場に戻れる様にスキルを磨く事が一番大切なのかな…と自分を説得している毎日です。

 

H-4でアメリカに滞在している日本人の方と横の繋がりを持てたらいいなーと思っているので、そこらへんもウェブを通して何かしら形にしていきたい所。「したい事」もそれなりに可視化できてきたので、そこにも時間を突っ込みつつ、永住権が取れる迄(もしくは痺れが切れるまで)は、まだ続く人生の貴重な経験として『強制スリープモード』を楽しもうかな…と思うのです。

 

主夫業で家計は助けますけどね。

 

 

一覧になっている『したい事』がある程度形になったら、まだ数年続くかもしれないこの状況なので、やっぱり大学院への進学も考えたい所です。

 

「働かなくて良い状況を作ってくれる嫁がいて、好きな事をできる日々」はとても幸せだと思います。いや、マジで、ここで生活費の心配をし出したら、やっていけません。節約はしてるけど、明日の食べるモノが無かったりする訳じゃないので。

 

と同時に、「働きたいと思ったら働ける環境」っていうのも、凄く恵まれてると思うのです。勿論、希望の職種と自分の能力が一致せず、「生活の為の仕事」と割り切って、楽しくもない仕事をする必要がある場合、それは苦しいのかもしれません。もしかしたら、「働きたくない」っと思ってしまう事が日常茶飯事で、それは逆に当たり前の感情なのかもしれません。

 

ただ、「働けるのに働けない」ってのは思ってたよりもキツいのです。

 

人が動くと書いて『働く』

働く事で人との接点も広がるし、人脈も、そして意識すらも変わっていくと思うのです。この強制冬眠生活の中で、僕の意識がどこまで変化するか。と同時に、「報酬を得ない動き方(ボランティア等)」とか「自己投資としての冬眠」っとか、現実を多様的に捉えて、また今年も一歩ずつ進んでいけたらいいなーっと思っています。

 

 

決して愚痴ってるわけじゃないのです。

だからといって、「働かなくていいなんて羨ましい」って言われるのはちょっと心外です。

 

 

そんな微妙な、どうでも言い独り言ちと、ちょっとしたビザの情報でした。

(*アメリカのビザの情報は別途纏めようと思っています。永住権の申請プロセスについては以前のブログに上手に纏めたつもりなので、そちらもご覧頂ければ。→『http://ameblo.jp/ezmi/entry-11598090859.html』)

 

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