*

ファミリードクターという仕組み。

公開日: : アメリカ生活




 

前回に引き続いて、今回もアメリカの医療のお話。

調べれば調べる程、知れば知る程、日本の医療システムの「お手軽さ」に感動してしまいます。勿論、そのお手軽さが問題を作り出しているのだろう事も予想できるし、社会システムとしては完璧ではないのだろうけれど、それでも、一受益者(患者)としては、日本の医療システムはいいなぁと思うのです。

 

前回の記事はこちら。

 – 「アメリカの医療システム」

ここで、「ファミリードクター」について、ほんの少しだけ触れたので、今回はそのファミリードクターについて。

 

最高のパートナー。あるいは、バリア……?

 

基本的にアメリカで医療のサービスを受けようとすると、まず「ファミリードクター」というお医者様とアポイントメントを取る事が最初の一歩となります。「かかりつけ医」という意味合いもなきにしもあらずですが、日本の様に専門医ごとのかかりつけ医ではなく、何があっても基本的にこのファミリードクターに話をする……といった、医療のパートナー的存在です。

 

風邪をひいた……とか、胃腸の調子が悪い……っといった、簡単な症状の病気は、ファミリードクターのオフィスで処方箋を書いて貰ったり診てもらったりできるのですが、専門的な治療が必要になると、そこから紹介状を書いてもらって専門病院に行く形となります。個人的には、これがもう面倒で仕方ないのです。実際、風邪とか胃腸の不良とか、簡単な症状は日本でも医者にかからなかった様な性格ですしね。

 

今年に移住して保険に加入する様になって、特に身体の様子がおかしくなくても、まずは健康診断を通して面談(顔を覚えてもらうこと)を勧められました……。ファミリードクターとの関係を築いて行く事も大切な医療システムのヒトツです。基本的に多くの医療費は保険でカバーされる様なのですが、一度ファミリードクターに診てもらうたびに、$25 (3,000円程度)は必要になるのです。それが、ただの一瞬の診察で、薬の処方とかがされなくても。

 

日本の3割負担で考えると、3,000円を支払う時は結構な大病をした時というイメージがあるので、ここにも僕は抵抗があるのです。我が侭なのかもしれないけれど、本当に自分ではどうしようもならない時に、専門家のお医者様のドアを叩けたらいいのになっと。なので僕に取ってファミリードクターという仕組みは、バリアに近い感覚を受けています。面倒なんだもん。

 

”ファミリー=一家”として捉えると

 

っと同時に、アメリカで家族を持つという事は、ファミリードクターという存在がとても重要になってくるのかな……とも思うのです。アメリカには日本の様に専門医が個別に開業して診てくれる様な仕組みはあまりみられません。少なくとも、僕の住んでいる地域には、耳鼻科とかっていう専門医が開業してる所はないと思います。

 

専門的な治療が必要な時にはどうするか……というと、総合病院が一番安心です。が、その総合病院に行く為にはファミリードクターの紹介が必要ですし、逆に紹介無しで飛び込んでER扱いとかになると、それこそめちゃくちゃ高額な治療費となります。(どこまで保険でカバーされるかどうかは未確認。救急治療の$100負担は確認済み)

 

大人になって、ある程度自分の健康は自分で責任を持てる様になればいいですが、子供ができて、その子供の健康となると、なんでも相談できるプロフェッショナルなパートナーがいてくれる事は心強いと思うのです。日本でも、もし総合病院しかなかったら、子供の病気の時とか不安になりそうですものね。

 

ファミリードクターは、アレルギーから持病、その他育て方等まで相談に乗ってくれる様です。そう考えると素晴らしいシステムなのかなぁっと。逆に言ってしまうと、個人主義社会のアメリカでは、医療にもパートナーシップを用いて、それをセーフティネットで考えて行かなければいけないのかもしれません。

 

 

『郷に入れば郷に従え』の格言通り、アメリカの医療システムには今後お世話になるのだけれど、お世話になるシステムをやっぱり理解する必要はあると思うのです。と同時に、日本の素晴らしい医療システムの恩恵に授かることができたいた事を感謝しつつ、格安な日本の医療システムは大丈夫なのだろうか……と逆に、日本国外にいるからこそ、心配すらしてしまうのです。

 

安い日本の医療システム、んでもって、アメリカでの支払いについて、次回書きます。続きます。

 

 

*横文字が多いエントリーになっちゃいました……(笑)

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