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親は子供に育てられる。

公開日: : おっさんの子育て




 

まだ学生の頃から、社会も知らない若輩者が偉そうに宣っていた言葉があります。

 

「親は子供に育てられる。子供は親を変える使命を持って生まれてくる。親が子を選ぶんじゃない、子が親を選ぶんだ……。」

 

っと。

当時はビジネス書を愛読しつつ、いかに社会で(サラリーマンとして)出世していくかという事と、いかに女性にモテるかだけを考えていた典型的な学生だったのにも関わらず、不思議と”子供には親を変える使命があるんだ”っと信じてきました。それが正しいか間違っているかという論理の対象としてではなく、あたかも目に見える出来事の様に信じていたのです。

 

その感覚は今も変わっていません。

 

親父と一緒に苦しんできた5年間ちょい。どれだけ理不尽で、どれだけ情けない出来事があって、どれだけ傷つけられても、僕は親父を諦めることはありませんでした。どれだけ嫌になっても、少しの間距離を置いて、時間をおいて、時には正面から衝突し、時には一緒に慰め合いながら、いつかは僕が親父を変えてあげるんだっと信じていました。

 

幾度となく挫けそうになっていた母親にも、

 

「大丈夫。親父を変える事が、俺の使命なのだから。」

 

っとはっきり伝えたのを覚えています。

結果、親父は亡くなってしまった為、僕が僕の使命を果たしきれたかどうかはわかりませんが、親父のこれ以上ない安らかな死に顔、あたかも笑っている様な最後の表情が頭を過る度、きっと僕なりの使命を親父は理解してくれたんだと思っているのです。

 

 

……ちなみに、母親の変化については、一冊の本が書けてしまうレベルなので、ここでは省略。「俺が変える……」という上から目線というよりは、僕の予想を超えるスピードで成長し続けている…という感じです。斜め上を行きます。ある意味では、追いつける気がしません(笑)

 

 

もう一度。親は子供に育てられる。

 

最近、久々にこの言葉が頭を過ぎったのです。”親は子供に育てられる”っと。

この場合の親は、僕です。少しずつマリナのお腹の中で大きくなってくれている僕達の子供。その子供に、僕はすでに変化のきっかけを貰っている気がするのです。”気がする”というのは実は正しくなく、ビックリするくらいの変化が目に見えています。

 

 

……その上で、反省をしなければならない事が出てきました。それは、きっと僕が無意識の上に行っていたこと。そして僕の”当たり前”だった”常識”で、人はそれを偏見と呼ぶのだろうと思います。

 

Twitterでも書きました。

”間接的に、きっと僕は働いてない人を見下していたんだと思う。如何なる理由でも、働いていない人を、違う目でみてた。それが子育て中の主婦でも主夫でも。 今は違う。 ありゃ、子育てっつーのは、どんな仕事よりも尊く、タフなモノだって理解し出してる。少なくとも身近のママ達は凄い人ばかりだ。”

 

 

そう。僕はずっと”働いていない人”を軽蔑していたのだと思うのです。働いていないことに如何なる理由があっても、直接は軽蔑しないまでも、心のどこかで差別をしていました。僕自身が精神的に病んだことがあるのにも関わらず、僕自身が条件的に働けない環境下を経験しているのにも関わらず。

 

だからこそ、今僕自身が働かないこと(お金を得ないこと)に対して恐怖感と嫌悪感、そして軽蔑を抱いていたんだろうなっと。僕自身を軽蔑するということは、つまりは他の人にも同じような感覚を抱くという事。勿論、直接口にしてその軽蔑だったり嫌悪感だったりを伝えた覚えはないのですが、もし万が一、そんな風に僕の言動や文章を捉えてしまう事が過去にあったしたら、それは本当に恥ずかしいことだなっと思うのです。

 

この場を借りて。ごめんなさい。

 

 

”生きる価値”は、働くことやお金を稼ぐことでは測りきることはできません。勿論、仕事での社会貢献度だったり稼ぐお金の貢献度だったりで、”価値がある感覚”を得ることはできますが、その”価値”すら、社会的に想像されたもので、絶対的なものではないのです。

 

「生きてるだけで丸儲け」と明石家さんまさんが言ってました。その通りなのかもしれません。まだ、感覚的に理解の一歩を踏み出しただけで、完全に「生きてるだけで丸儲け」っと胸を張って言える状態ではありませんが。

 

 

手作りのピザ!生地から手作り!

手作りのピザ!生地から手作り!ビバ主夫でございます。

 

 

お金を稼がない旦那でも良いじゃないか。諦めからの妥協ではなく、働く嫁が気持ち良く働ける環境を作る仕事であっても良いじゃないか。もしかしたら多くの人が当たり前に通る現状理解のプロセスを、僕は僕の子供に教えてもらったんだと思うのです。

 

 

ちょっと長くなってしまいました。次に続けます。

次は、”なぜ働くこと=全ての価値だったのか”と”子育てってすげー”ということについて書こうかなっと思います。

 

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