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お金を使わない生活は、つまりは時間を使う生活。

公開日: : 最終更新日:2017/07/06 アメリカ生活, 家計のやりくり




とてつもなく久々のブログです……。あまりにも日本語を書いていないので、変な文章になってしまっていたら申し訳ないです。こんな更新がないブログでも、訪れてくれる人がいるのは本当に嬉しいです。この数ヶ月、娘が保育園に通いだしたこともあって日中には時間ができるようになり、今年に立ち上げた会社の仕事をこなしつつ、「家事=家を作る&守る仕事」にもしっかりと力をいれて、いろんなことに挑戦しておりました。以前だったら専門家に頼む仕事も、できるだけ自分の手でやってみる。そんなお金を使わない生活は、つまりはおもいっきり時間を使う生活でした。

 

アメリカで生活する(兼業)主夫だから楽しめること。

 

僕の肩書きは、去年までは子育てがメインの専業主夫でした。

夫婦両方にとって母国じゃなく、お互いの両親(娘にとっての祖父母)が近くに居ない環境で、且つ男性で子育てという、なんだかいろんな「少数派要素」が沢山詰まった子育ての中では、あまり子育て以外に意識を向けることはできませんでした。娘と向き合い、娘が退屈しないように工夫をして、ネットの情報や、それぞれの国での「子育ての常識」の食い違いに悩みながら、文字通り24時間、ずーっと子育てをしておりました。息抜きにもらう時間は、その年に購入した中古住宅の補修。唯一の趣味と言ってもいい感じで、子育てと家事の日々だったのです。

 

二歳になった娘は、どんどん父親と二人だけの時間に、飽きてきます。

イヤイヤ期が始まったり、一人の女の子としてのアイデンティティを持ち出した娘の育児が僕の手には負えなくなり、いろいろ考えた後に、保育園に娘を預けることにしました。当初の願いとは違ったものではあるものの、精神的な負担がガッツリ減って、そして娘が保育園にいるだけの時間が、ほぼまるまる自由時間となりました。

時給でお金が入る仕事をすることも考えたのですが、娘が体調を崩した際は僕が仕事を休むことになるのは間違いないので、時間の調整が付きやすい起業と、あとは家事を頑張ることにしたのです。掃除、洗濯、料理の当たり前の家事に加えて、家の補修、家計の管理、その他諸々の労働を日々に加えました。ずっとやってみたかったことでもありましたし。

 

お金を稼げないなら、お金が出ていかないように。

 

去年、やっとのことで永住権を取得し、仕事をして報酬や給料が貰えるようになりました。

ずーっと、「お金を稼ぎたくても稼げない」状況が続いていたので、僕が積み重ねてきたものは、「お金が出ていかないようにする方法」だったのです。子育てが始まる前の日々は、そこに日々の集中力を集めていたといっても過言じゃないほどに。子育てが始まるまでは、時間は、無限にあるような感覚でいましたしね。

 

平日の6時間程度……という時間が区切られた今、プロに任せるような仕事を自分でやってみて思うのは、「お金を使わない生活というのは、時間がとてもかかる生活」だなということです。

 

例えば、この2003年製のトヨタのマトリックス(既に200,000km走行距離突破)のヘッドライトの黄ばみが目立ってきました。毎年の簡易車検でも指摘されていた点で、チェーン店の修理屋でヘッドライトを磨くと、$98.00程度と見積もりが出てきました。税金入れて、訳12,000円の出費。この作業を自分でやると、だいたい1~2時間くらいの作業で。材料費が$20程度。1/6の値段ですむ変わりに、2時間 + αの時間がかかります。後自分の体力と、プロと素人の出来の違いが顕著な比較対象くらい。

 

結論から言うと、とても上手にできました。満足のいく仕上がりです。

8,000円くらいの出費を控えられたと思うと、なんだか十分な気がするのです。と同時に、自分で「できる」と思える達成感がまた素晴らしい。

 

Before

After

 

時間はかかるけれども。

 

できるだけ自分でできることは自分で行う生活。

時間はかかるけれども、案外、充実感がある生活なんだなと思うようになりました。昔は、沢山稼いで、煩わしい家事などは全て外注して、それこそ大きな家にメイドさんがいるような生活に憧れていたのですが、全く正反対の今の生活に、案外と満足している自分がいるのです。畑を耕して野菜を作り、掃除をしっかりして湿度も管理して、大掃除では高圧洗浄機とかも使ってガッツリ掃除して、もちろん料理はできるだけ手作りで。家具もイチから作ってみたり、車の整備もできるだけ勉強しながらやってみたり。

 

日々、生活力が上がってるなぁとは思うのです。

 

どうなんだろう。どっちの生活の方が満足度が高いんだろう。どっちの生活の方が子育てに良いんだろう。

個人的には、こうやって家の為に動いている父親の後ろ姿ってのは、娘に見てもらえたら良いなとは思っています。家事の外注が当たり前のアメリカだからこそ、余計に、「愚直に手仕事にこだわる父親」を見てほしいのかもしれません。自己満足かもしれないけれど。

 

 

時代はスピードを求めています。

スピード感がない人、効率が悪い人(生産性がない人)、時代の流れについていけない人は、それだけで仕事ができない時代になっているのかもしれません。子育て主夫という、キャリア的には空白の三年間を経た今、僕自身も、そのスピードに乗れていない一人なのかもしれません。でも、ゆっくりと、日々の時間を踏み固めるような生活も悪くはないと思うのです。僕自身は、もっと稼ぎたいと思っているし、もっと余裕のある日々を過ごしたいと思っているので、まだ「ゆったりとした生活最高!」とまでは言えないのですが、それでも、スピードだけが全てではないとは思うようになりました。

 

お金を稼ぐためだけに時間を使う生活ではなく、

日々の生活を作るために、時間を使う生活。

 

そんなライフスタイルを、今後も実験&実践していけたらと思うのです。

 

 

 

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