*

母親と一緒にNYCへ。My Mom in NYC




 

親父の訃報の知らせがあった時に、僕の隣にいた母親。

葬式後、忌明けまでずーっとずーっと語りあい、お互いを励まし、支え合ってきた母親。

親父と結婚してから30年以上、家族と家業を守るためにずーーっと働き続けてきて、息子がアメリカにいるのに、一度僕の卒業間近にほんの数日渡米した事があるだけの母親。

 

諸々の後、やっと母親を、母親の夢だったNYCへ案内する事ができました。嫁のおかげでカタチにできた、ちょっとした親孝行。親父には殆ど孝行らしい事をしてやれなかったので、その分これからも母親へ。

 

マザコンと言われても仕方ない。

ええ、認めます。母親がとても大切です。

最近、親父の事も大切になってきました。生前はそれほど大切に思ってなかったと思っていたのだけど。

 

 

親父の忌明けから二週間後、僕のアメリカに戻るタイミングに合わせて、二人でアメリカへ。入国の手続きとか、書かなきゃ行けない書類とか、アメリカでの空港での乗り継ぎの方法とかを、今後の為にも簡単に説明しつつ、「次回は一人だから覚えてよ」っていう半分脅しみたいな重圧をかけての旅行(笑)。

 

そう言えば、母親と一週間以上も旅行することなんて、初めてだな…なんて感慨に耽りながら。

 

 

昨年の夏に引っ越す前に住んでいた町の知人のお宅に車を預けたまま、一ヶ月半も僕の渡米はカタチにならなかったので、まずは車を拾う為に、必要以上の長いフライト。本来であれば、名古屋→東京→ニューヨークで一発なのですが、今回は

 

「名古屋→デトロイト→ロアノーク→(車で)ペンシルベニアの家→(車で)ニューヨーク」

 

という、孝行旅行なのか体力試しなのか…という日程。

見るもの全てが新しい様で、疲れと悲しみを引きずった表情を無理矢理隠しながらも、楽しんでもくれた様でほっとしています。

 

諸々の写真の紹介を。

 

マリナ(嫁)のプレゼントのヒトツ、アメリカでスパにいってケアしてもらおうの一日でした。

スパといっても、マニキュアだったり、シャンプーだったり、フェイスマッサージだったりと、普通っちゃ普通。英語を殆ど話せない母が、「メイクとヘアセッティングも是非!」と伝えたらしく、出来上がりが凄い事になってました。

 

…化粧、厚いだろ…w。

スパの受付で待ってたのですが、一瞬、というか結構長い時間、誰が出てきたのか分かりませんでした…。こういうアジア人、映画におるなーっとずーっと一人で笑いをこらえてました。笑うと、担当の人に失礼だなっと思った上での我慢ですが、母親も相当笑いをこらえていたようです。

 

映画に出てくるアジア人はこんな感じだった様な…。

InHouseAfterMakeup

 

 

写真の撮影場所は、ペンシルベニアで借りている(住んでいる)家。

ここで最後の全身マッサージをしてもらいます…。あーーー、ブログ書いてて、マッサージをして欲しくなってきた…。適度(?)な痛みと、しっかりとした治療で、マジでありがたいゴッドハンドです。

(この後、一日ぶっ倒れます)

 

InHouseAfterMakeup-3

 

この家で5日程、ゆーーーーっくりして、NYCへ向いました。

 

マリナと母親は二回目の対面。お互いの共通言語はないのだけど、いろいろ楽しそうに話をしてくれてて嬉しかったです。母親は英語を勉強するらしい…です。「55歳から英語がぺらぺらになる!」っていう成功例になってくれれば…(笑)

 

仲良くしてくれる嫁と姑(母親)は嬉しいものです。

きっと、僕と嫁が喧嘩をすると、母親は嫁側の応援するんだろうな…っていうくらい。

 

 

NYCへはウチから車で3時間ちょい。

 

母親曰く、「運転不可能」なNYCへの道を抜けて、無事滞在する予定のホテルへ。11月と12月のホリデーシーズンの合間とはいえ、タイムズスクエアど真ん中のホテルは流石に高すぎて手が出ませんでした…。が、ど真ん中から歩いて10分くらいのいい感じのホテルがみつかって、到着後すぐにTimes Square のど真ん中へ。

 

ただ、花より団子…というか、凄くお腹が空いてたので、まずご飯を。

嫁とだとなかなか入れない海鮮料理屋に入りました。海鮮料理…というか、映画「フォレストガンブ」のバーバガムシュリンプという会社を模したレストラン。

 

なんでNYCまで行ってそこやねんっと言われるかもですが、お腹空いてたし喉も乾いてたし。美味しかったしOKです。いろいろ面白い趣向もこらしてあるので、NYC に限らずオススメですYO。

 

Mother-In-NYC-9

 

 

お腹も一杯になった後は、ミーハーらしくチケットセンター横の階段で一枚。

Mother-In-NYC-1

 

15:00からのブロードウェイミュージカルのチケット販売まではまだ時間があったので、一度下見してから、母親が行きたがっていたチェルシーマーケットへ。

 

「東京の地下鉄でもわかりにくいのに、NYCの地下鉄にいるなんてー。」

って喜んでくれてました。基本、喜んでくれる母です。

Mother-In-NYC-2

 

 

チェルシーマーケットでの写真が見当たらない…あれ?

Mark Jacobs のプロデュースした店とかにも立ち寄りました。母親が買ってた日本のガイドブックにそのコースが乗ってるのか、吃驚するくらい日本からの若い子とすれ違いました。

 

 

数時間後に無事、CHICAGOのチケットを買って、休憩でスタバへ。

Times Squareど真ん中のスタバです。何度か行ってますが列になってないところを見た事がない。

そんな激混み店なのに、偶然座れるところを発見。

母親は、やっぱり「持ってる」と実感(笑)

 

甘いの食べたかったらしく、Cake Popというものを。マジで甘かった。僕では絶対にオーダーしない食べ物ですw。

Mother-In-NYC-3

 

 

 

一休みして、クリスマスだからツリーもみたいということでロックフェラーセンターへ。

いい加減寒くなってきたし、疲れてきたし…で、ここで一度ホテルに戻り、夜への準備に入りました…。

 

Mother-In-NYC-4

 

 

夜への準備…と大袈裟に書いたのは、実は理由が。

「スーツケース重たいなー」と思っていたのにも理由が。

 

母親、NYCで着物を着て歩くのが夢だったらしく、一式を持ってきてたのです…。そりゃ重いわな…。めっちゃ派手な着物をNYCで着るのが本来の夢らしいのですが、喪中だし、忌明け後すぐだしって事で、シックな着物にしてました。それでもNYCでは目立つ(笑)沢山の人から、「素晴らしい着物だね!」って褒めてもらってました。それが魂胆か…?寒かったろうに…。

 

20:00からのシカゴ、アンバサダーシアターの前で一枚。

Mother-In-NYC-5

 

22:30過ぎ、シカゴが終わった足で通り過ぎる夜のTimes Square で一枚。寒い…。

Mother-In-NYC-6

 

 

着付けに時間がかかって夕飯食べれず&寒さにたまらず、12時近いのにも関わらず軽食レストランへ飛び込んで。ここでやっと一息。どちらにしても、目立ってました(笑)

Mother-In-NYC-7

 

 

 

あまり写真に撮られるのが好きじゃない母親なので、あまり枚数はありませんが、それでも良い思い出を残すことができたかな…と思います。

 

 

 

親父の忌明け後の旅行。

世間的には少々、不謹慎なのかもしれません。ただ、もともと母親のアメリカ旅行は親父が亡くなる前に、親父が「行ってこいよ」って認めてくれていたものでした。その時は、長い間仕事を休むわけにはいかず、実質2泊3日(飛行時間除いて / NYC一泊、嫁の家で一泊)っていう恐ろしい予定だったのですが(笑)

きっとこの旅行、天国の親父も微笑ましく見ててくれたんじゃないかなっと。

 

いつか…親父も連れてきてあげたかったな。

親父が亡くなる一ヶ月前から、どうしても好きになれなかった&尊敬できなかった親父と沢山話す様になりました。まるで何かを予期しているかの様に、毎晩の様に夕食を囲み、その後親父の喫煙を注意しながら、お酒はお互いに禁止という事にして、何時間も話をしました。毎日、何時間も。

 

体調が良くないのに医者の言う事を聞かない親父を時には叱りつけ、時には一緒に泣き、僕が抱える親父へのコンプレックスを晒し、親父が「すまなんだ、淳」と謝って来た時には、「何に対して謝ってるんだよ」なんて…。

素直に感謝を伝えるべき時だったのに。

 

 

結局僕は、親父に、「ありがとう」という言葉を伝えられなかったのです。

それだけの過去と理由があるとはいえ、それは僕にとっての大きな後悔。亡くなる二日前に見せてくれた親父の満面の笑顔と、「気をつけてアメリカ戻れよ」っていう言葉が、瞼に焼き付いて離れません。

今だからこそ言えるのかもしれません。だからこそ言いたい。親父、本当にありがとう。

 

 

母親と一緒に飛行機に乗って、離陸する瞬間。

親父も一緒に来てくれている様な感じを受けました。それはきっと母親も一緒のはず。

 

 

当たり前の毎日が、明日も続くわけじゃない。

そんな事は頭で理解しつつも、なかなか行動にできないのが人間。

それでも思うのです。伝えたい事は伝えた方が良い。行動に移せる事は行動に移した方が良い。

 

この瞬間という今が、きっと僕らの未来になるんだと思うのです。

 

だからこその母親との時間。

だからこその嫁との国際結婚の毎日。

 

 

親父、ありがとな。おかげさまで、母親と素晴らしい時間を過ごせ、とっても良い思い出ができました。

 

 

 

Sponsored Link

+ + + + + + + + + + + + + + + + + + +
ブログランキングに参加しています!
クリック頂けると嬉しいです。明日も頑張れます。

育児 ブログランキングへ
+ + + + + + + + + + + + + + + + + + +
= = = = = = = = = = = = = = = = = = =
*コメントを書いた後、エラーになる事が確認されています。もしエラーになった場合は、CONTACTから直接メッセージを頂けますと助かります。
*Sometimes, this blog blocks your comment and display an error message. In that case, please send me your comment by filling the Contacts Page above and clicking the button showing "送信". Thank you !
= = = = = = = = = = = = = = = = = = =

関連記事

FBから距離をとる理由。

  Facebookを始めとしたSNSから、それなりの距離を取ってから、そろそろ一ヶ月

記事を読む

独りの時間

  昨日のブログと、少々矛盾してしまうかもしれないのだけど。 「人と話す事」が好きで、

記事を読む

無職になって一ヶ月…か。

    今迄想像すらしてなかった新しい生活に突入して一ヶ月とちょっと。 も

記事を読む

時間とは不思議なもので

  もう5月。日本はゴールデンウィーク。厳しい冬だったアメリカ東海岸北部にもやっと春もき

記事を読む

本当に”したい”こと。

  どうしようも無い程強がって始めたこのブログの初投稿から、既に8ヶ月以上。基本的に

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Sponsored Link

PAGE TOP ↑