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ヴィパッサナー瞑想修行に行ってみた。

公開日: : ヴィパッサナー瞑想




 

とても苦しい時期に、縋る様に助けを求めて訪れたある場所で、

「淳は、ヴィッパサナー瞑想は知っているか?きっと君には、とても有益な経験になると思うから。」

っと、少し強引に「VIPASSANA」っと書いた紙切れを渡してくれた人がいる。

 

 

10日間(実質は12日間)の間の瞑想修行。

携帯やインターネットといった娯楽は勿論、読み書きも、そしてあらゆる形でのコミュニケーションも禁止される10日間。自分の内を見つめる、そんな現代においてはとても貴重な時間の中で伝えられる瞑想の技術。

 

この瞑想の合宿にかかる費用は完全無料で、この10日間プログラムを正式に修了した人々からの寄付だけで運営されているプログラム。食事は、卵も使わない完全ベジタリアン料理が、朝、昼、晩(晩は新規生徒だけ果物を頂ける。二度目からはお昼以降の食事は禁止)頂けて、マリナがベジタリアンな生活をしている僕にとっては、食事そのものは苦しいものではなかった。乳製品はしっかり頂けるし。

 

普段の生活で当たり前にある、文字、会話、雑務を全て運営側に任せ、約12時間(途中1時間ちょいの講義を含む)を瞑想に当てられるという生活は、それだけで魅力的に映る人もいると思う。実際、助けを縋っていた僕にとって、10日間で何かしらの答えが出るのであれば……と、我武者らにアメリカ国内で運営されているプログラムを探した。

結局、一番近い(それでも車で6時間ちょいかかるボストン近郊の)瞑想センターで予約を取る事ができず、家から車で11時間以上もかかるシカゴ郊外のセンターに訪れる事になるのだけれど。

 

 

「知識としての真理の理解は勿論大切だけれど、それ以上に大切なのは、実体験を通して学ぶ真理(Law of Nature) の理解」

 

……という、この瞑想法を伝える仕組みを作られたMr. Goenka氏の日々の講義の中にあった言葉を尊重して、このブログは、あくまで僕の体験を言葉にするだけにしておきたいと思う。僕が書いた文章で、このプログラムに興味を持った人の経験の幅を狭めちゃいけないと思うし、また個人的主観を強く残す事も褒められた事じゃないと思うから、できるだけ客観的に、体系的に、でも魅力的に。

 

日本にも瞑想センターはあるので、もし、10日間の時間を取れそうな方が居たら、このブログの続きを読む前に、予約をしてみるのも面白いかもしれない。Mr.Goenka が仰っていた様に、この瞑想技術は世界中に広まるべきものだと思うから、その一翼を担える様な、僕個人の体験記を残せたらいいなっと思う。

→ 日本ヴィパッサナー協会

 

 

vipassana-4

 

 

舐めていた10日間という時間

 

今では勝手に師匠みたいに思っているある方からヴィパッサナの言葉を聞いて、VIPASSANAと書いてある紙切れを握りしめてネットで単語を調べ、そのまま勢いで予約し実際に訪れる迄の間に、繰り返し規約を読み、「覚悟」を求められる機会は度々あったのだけれど、心のどこかで、10日間くらいはなんとかなるだろう……という甘い認識があったのだろうと思う。あるいは、助けが欲しいという熱意で、その苦しみへの可能性が完全に見えなくなってしまっていたのかもしれないけれど。

 

実際、会話ができず、文字すら読めず書けないという10日間は、苦痛を伴うものだった。Mr. Goenka も冗談で、「この監獄の様な10日間を経て」って笑いを誘っていたけれど、笑えないレベルでキツかった。気が狂いそうにもなったし、この苦しさに耐えられず、途中で家に帰ってしまう人も少なからずいた。でも、それは自由なのだ。

 

自分の意志で瞑想修行合宿に参加し、そして自分の意志で、修了なり、あるいはリタイアなりをする。

それはきっと、タイミングというものなんだろうと思う。意志が強い弱いという話ではなく。僕は運良く、何も外部の世界に出来事はなく、また、内なる気持ちもなんとかコントロールできるレベルのものだったから、この素晴らしい技術の一歩目を身につける事ができたのだけれど。

 

だから、「お勧めする!」っと上記には書いたけれど、興味を持った人も、しっかり公式サイトの説明や規約を読んで、覚悟を決めてから向かって欲しい。アメリカではとても人気なプログラムで、極論誰でも参加できちゃうからなかなか予約をするのは難しいのだけれど、覚悟がない人が、覚悟を持って席を待っている人の分の予約を埋めちゃっているのを見ると、少し寂しい気もするので。

……と言いつつ、僕も覚悟も、日々の沈黙に打ちのめされる程の強さで、かろうじて修了できた程度のものだから、ここでいくら文章にしても、それは意味が薄いもので、興味があるのであれば、飛び込んでみるのも手だとは思うだけれど。

 

ただ……、めちゃくちゃキツかったです(笑)

これは同じ様に参加していた他の40人近くの同期も共通する事。一人として、「楽だった」っと思った人はいないと思う。

 

 

Impermanence (Anicca)

 

「万物は無常である」という教えなのだと理解した、Aniccaという言葉。繰り返し聞いた言葉でもある、Anicca (Impermanence)。そう、ずーっと同じ形を取り続けるものはないだ……っと。

 

vipassana-1

 

 

 

……一時間くらいで簡単に纏められるかと思ったこのブログ、やっぱりそう簡単にはいかず(笑)今日からまた一週間、家を空けるので、一週間後にこの続きを書けたらと思っています。勝手に書き始めて、纏めきれずに次回に預けちゃうのが癖になりつつあるので気をつけないと。

 

次回に書きたい事を箇条書きに。忘れないためにも。

 

  • 消える痛み。現れる痛み。
  • サンカーラという概念。そこに苦しみが存在する。
  • 極限迄、内なる世界を見る時間

 

上記を中心に、ヴィパッサナーの体験談を纏めていけたらと。

 

 

長くなるね……いつもいつも。

 

 

 

 

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