嫁に感謝される日々。
家にお金を入れない事(外で稼いでこない事)の罪悪感は、どれだけ日々の中に幸せを感じたところで和らぐものではなくて、まるで贖罪をするかのように、僕ができる家事には全力を尽くす様にしていて。
どれだけ気合を入れても、便利になったこの世の中じゃ、ずーっと一日中家事をすることは難しくて、暇な時間に堪えられない僕は、大学の授業を取り出してみたり、いろんなプロジェクトに頭を突っ込んでみたりして、それなりに充実した毎日を過ごせています。
マリナが好きなパンを、終日、焼き続ける日があったり。
以前はまとまった時間が取れなくて、なかなか完読できなかった洋書を読み進めてみたり。
洋書を読み進めれば読み進めるほど、英語で自分を表現してみたくなって英文を再度書き始めてみたり。
”お金=価値”というアホみたいな概念から抜け出すことができれば、目的を持って好きな事を、加えて好きな人のためにできている日々は、これ以上ない幸せなのだろうと思うのです。ただ、もちろん僕みたいな人間は罪悪感から抜け出すことはできなくて苦しみつつ、逆に言ってしまえば、罪悪感を感じているからこその僕であって、完全に自由にはならないからこそバランスがとれているのかもしれないなんてマリナとも笑いながら話をしていて。
最近、以前にも増して、マリナが僕に感謝の言葉を伝えてくれる様になりました。
「Thank you for everything. いろいろありがとう。」
この”Everything (いろいろ)”には、日々のご飯の準備だったり、後片付けを含めた掃除だったり、週末以外の洗濯だったり……っと、いろいろ含まれていると思うのですが、最近は、「アホみたいに働かずに、お金や達成感よりも家族を選んでくれてありがとう」というニュアンスが含まれるような気もしているのです。たまに冗談めかした顔で、
「”働かなくてもいい”じゃなくて、”働かないで”が私の素直な気持ちかも。美味しいご飯が食べられなくなるのはキツすぎる。」
っとマリナが感謝の言葉を言ってくれるのですが、これが本音なのかもしれません。
そして僕は、無いものネダリをしているのかもしれません。
今の生活は大きく変えたくない。マリナの喜ぶ顔が、なんだかんだで僕の幸せ。
ただ、僕なりの自己実現も果たしたい。まだ根強く残る僕の感覚から言えば、その自己実現は、達成感とそれに付随するお金によって定義されるもの。だからこそ、今の生活では、”難しい”と判断してしまう自己実現。
それでも。それでも”不可能”ではないと思っている僕はいるのです。
きっと、今の幸せの土台を壊さないまま、僕の望む未来を手にする方法もきっとあると思うので。
嫁に感謝される日々。
感謝されることなんて何もしているわけじゃなく、むしろ当たり前のことしかできてなくて申し訳ない気持ちの方がいっぱいなのだけれど、きっと当たり前の事が調っている今が、アメリカに住む日本人とユダヤ人の凸凹夫婦にとっては一番の幸せなんだろうなっと思うのです。だからいつか、素直にその感謝の言葉を受け止められる様になったらいいな……なんて思っています。
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