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内に奥に入り続けた一年。

公開日: : 日々の小話




 

2014年も残り数日。

昨年の心が空っぽのまま過ごした年末年始や、それ以前の慌ただしいだけの年末年始と違って、この年末はゆっくりと自分と向き合える年末年始になりそうな気がしていて。もっと端的に言ってしまえば、父親を亡くした悲しさから逃げずに正面向かって立ち向かえるだけの準備ができた年末年始であり、そして、僕の人生での使命だと思っていた仕事から完全に切り離された後の一年を振り返るだけの強さも持てるようになった年末年始で。

 

寂しさと悔しさ。

こうしてブログを書くという、個人的な感傷に浸る時間を作る度に、今の僕が立っている瞬間が不思議に思えてきて。あれほど嫌いだった親父がいない悲しさと、大切な人しか守れずに僕に関わってくれた人々に苦しい思いをさせてしまった悔しさと、そして、マリナと過ごす今まで経験したことのない安定した幸せと。

 

感情的になり過ぎて、よく分からないまま涙を流すこともあるほどで、涙が流れる度に、僕は決して強くないなと思い返して。「乗り越えれるだけ強い」んじゃなく、「感情を表現することから逃げて」いるだけの弱さなのだけど、その弱さすら、一緒に抱えてこの年末年始はゆっくりと自分と向き合ってみたいと思うのです。

 

 

 

2014年は、僕の人生にぽっかりと空いた穴のような時間でした。

仕事を失い、やり甲斐を失い、反抗の対象だった親父を失い。親父が残してくれた最高の幸せを噛みしめながら、落ち込んでみたり、精神世界に足を突っ込んでみたり、アホみたいに瞑想をしてみたり、体外離脱体験を追求してみたり……なにもしてなかったとは言えないレベルで、足掻き、そしてもがき続けてきたんだと思います。

 

その愚直な足掻きは、予想以上に結果を紡ぎ出してくれて、一年前とは比べ物にならないほど、落ち着きと心の平静は得られたと思います。その一年間の過程は、大なり小なりこのブログで紹介してきたし、そして今後も「僕が社会に貢献できるなにか」として、文章にし続け、そして何かしらの形で表現していけたらと思っています。

 

 

昔、小さいころ、親父と一緒に影法師を踏もうと一緒に歩いた、ある夕方の記憶を夢でみました。

そんな綺麗な夕方は、きっと1日しかなかったのかもしれないけれど、それでも、あの日見た親父の目は、最後に見た親父の表情にとてもマッチするものだったんだなっと、夢の中で笑顔になりました。

 

 

blog-endof2014

 

 

 

もう、親父の影法師と僕自身の影法師を並べることはできない……。

そんな感傷的な気持ちのには、一度で良いから親父をアメリカに連れてきてあげたかった(飛行機が大嫌いだったのは置いておいて)、そして一目で良いから、マリナのお腹にいる未来の孫を見せてあげたかった。

 

 

ダメだ。

もう、一年以上経つのに、親父の死への悲しみは募る一方で。まだ、信じられない気持ちも、そこらじゅうに散らばっていて。

 

 

内なる一年とは、僕と、親父が僕に残してくれた記憶との融合の一年でした。結果、感謝の気持ちしかないのだけれど。そして、その感謝の気持ちを抱いたまま、僕はもうすぐ父親になるわけで。

 

 

 

この一年、多くの方にお世話になりました。ありがとうございます。

来年もどうぞ宜しくお願い致します。

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