遠距離は大変だ。

高校卒業 から留学という道を選んで以来、常に僕のテーマとしてつきまとってきた「遠距離」という言葉。

「遠距離恋愛」

「遠距離結婚」

そして今、付きまとわれているのが

「遠距離起業」（起業支援、だけど）

母親じゃなければ、ほぼ既に諦めてるかな……とすら思う、この「遠距離起業」。パートナーとは毎日顔と膝を突き合わせて語り合った方が、やっぱりいいなと思うのです。勘違いも少なくなるし、お互いの能力を発揮しやすいし。当たり前だけれど、近くにいた方がいい。

それでも、愚痴ってても始まらないので、乗り越える方法を考えるのです。

いいんだ。

「遠距離で、母親と起業しました（母親の起業を支えました）！」っていうのも、面白くていいじゃないかと。

今回困ったのが、商品画像の色合い＆質の問題。実店舗を持たないウェブを中心としたビジネスモデルを現段階で作らざるを得ない以上、ウェブ上の写真はとても大事なものなのです。とりあえずは以下の写真をご覧下さいませ。

同じジャケットなのですが、どうも色が違ってきてしまっているのです。ふむ〜。モデルが向いてる方向もなぜか逆だし（ 笑）

母親から……

「ホームページの更新ありがとう！でも、ボタンホールの処理をした写真が完成バージョンだよ！」

なんていうどっきりメールが届いて、急いでボタンホールが完成した「販売可能」の完成品の写真を送ってもらった結果が上記です。もちろん専門家の写真家さんに、しっかりとしたスタジオで撮って頂ければ最高なのですが、資本金も潤沢にあるわけじゃないし……とまだ二の足を踏んでいるのです。

僕が現地にいれば、同じ条件下で実物に近い色合いが出るような写真は撮れるはず……で。上手下手の問題じゃなく、伝える写真は撮れると思うのです。今、母親は、一般住宅でライティングとかも不安定な状態で、かつiPhoneでの写真ですからね。

解決しなきゃいけない課題の一つです。課題がありすぎて大変です。

それでも、そんな状況でも、母親に、「伝えることができる写真」を撮って貰えるように成長してもらうしかないのです。これが遠距離起業のいいところ（？）。素晴らしいところです。もう、信じるしかない。何を信じるかって、「できるようになること」を信じるしかない。

約二ヶ月後には父親になる僕ですが、なんだか既に父親のような感覚で母親の成長を見守っています。

母親にも、「娘を見守る父親の感覚だわ……」と口を滑らせてしまったら（流石に失礼かと思いつつ）、「えへへ（笑）」とまんざらでもない感じの返事が帰ってきました。おい。えへへ、って。

ボタンホールが付いてない作品の写真も、ボタンホールが付く予定だけど「未完成」の状態で送られてきた写真もあって、画像を頑張って切り抜いた僕としては、昔だったら怒ってたかもなぁと思う状況にはいるのですが、

「淳に自慢したくてボタンホールつける前に送っちゃった。すんません。」

とか言われると……怒れません。

「私、覚悟決まったから！決まってるから！」

と宣言した母親。僕もしっかり、何があっても支えて行こうと思うのです。