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ブランディングの定義

公開日: : 最終更新日:2015/03/11 Sashi.Co, _minoriDe




 

20代、周りもよく見えてない中で我武者羅に仕事をする中で、とても気にかけていた言葉があって。

 

「ブランディング – Branding」

 

とても不思議な言葉。

日本ではとてもポジティブな言葉に捉えられていて、僕自身もよく耳にしたこの言葉。アメリカでもそれなりに使われていてる言葉だとは思うのだけど、どうも「マーケティング」というこれまた不思議な言葉と共に、各々によって理解が違うし、どうも感覚的に理解してしまうような言葉。

 

英語の辞書を引くと、「商標」とか「品質」という実際の意味と同時に、「烙印を押す」とか「よくない経験を残す」という意味もあるのです。この言葉がどうなって今のブランディングという前向きな言葉になったかもとても興味はあるのだけれど、今回は僕なりのブランディングの定義を文章にできたらと思います。

 

その前に比較対象としての引用を。

 

  • ブランディング(英: branding)とは、顧客の視点から発想し、ブランドに対する共感や信頼など顧客にとっての価値を高めていく企業と組織のマーケティング戦略のひとつ。 ブランドとして認知されていないものをブランドへと育て上げる、あるいはブランド構成要素を強化し活性・維持管理していくこと。 またその手法。ブランディング – Wikipedia
    ja.wikipedia.org/wiki/ブランディング

 

ふむふむ。マーケティング戦略のひとつなのですな。

マーケティング……とは……ともっとビジネスのお話になるとどんどん文章が長くなってしまうので、ここは一般的に言われているブランディングの定義を完結に纏めていらっしゃるサイトがあったので、そちらのリンクをご紹介。ブランディングとはなんぞやっという方は一読するといいと思います。

http://blog.btrax.com/jp/2012/07/25/branding/

 

この記事で、『ブランディングの最終目的は「企業価値を向上させること」である。』と書いてあるように、きっと最終目標は価値の向上を念頭においてブランディング戦略を練っていらっしゃると思うのです。

 

個人的なブランディングの定義

 

昔から、個人的な辞書(定義集)を作ることが、上手にこの社会を生き抜く術だと信じ込んでいた僕は、この「ブランディング」という言葉にも自分なりの定義を”付け加えて”います。その”再定義好き”は今も変わってなく続けています。既存の定義を否定するんじゃなくて、付け加えるっていうのがとても重要なところ。

 

僕が意識している「ブランディング」は、価値の向上が目的ではありません。

「価値は既に存在すると仮定した上で、その価値を多くの人に知って頂くこと」

 

をブランディングと勝手に定義付けています。

 

少々青くさい話にはなってしまうのですが、存在価値がない商品やサービスは、いずれ消滅します。そんなに社会は甘くない。

僕ら人間が求め続けるから商品やサービスが存在し、価値をマーケティング等で作り出さなきゃいけないモノは、いずれ廃れます。その過程で無理をすればするほど、その廃れる際には逆効果すら出てしまうと思っています。

 

僕ら人間もそう。これも青くさい話ですが、僕は「全ての人間に価値はある」と信じています。どんな人にも、その人にしか担えない役割がある……っと。「個人ブランドが大切だ」という言葉が使われるようになり、僕自身、個人へのブランディング戦略はとても大切だと思っていますが、この場合、「価値を高める」という言葉は、僕はどうしても使いたくないのです。なぜなら、もう既に価値があるから。

 

商品でもサービスでも、もちろん僕ら一人一人の個人でも、多くの人に知って貰うことで、役に立てる対象の範囲が広がるのです。

ただ、決して役に立てる対象の範囲が広ければいいというわけではありません。大企業の社長さんも、旦那さんの帰りを待つ専業主婦も、「人間としての価値」は同等だと思っています。大切な人、守るべき人を想い、その人(達)のために努力を続けるのであれば、それはそれで完結した「価値」だと思うのです。

 

役に立てる対象の範囲が広がれば、報酬も増えます。責任も、そしてきっとストレスも増えます。何かを犠牲にしなければいけないかもしれません。でも、それはその個人ブランディングの結果であり、個人の判断できっとその役に立てる対象の範囲はコントロールできると思うのです。繰り返しますが、その人の「価値」は変わらない。

 

だから、「ブランディング=価値を高める」という一般的な定義に加えて僕はこう定義しているのです。

「ブランディングは、ただ純粋に”今僕らが何を大切にして何を想い、そして何をしているのか”という価値を知って頂くこと。」(価値の定義もあるのですが、それが”何を想い、何をするか”が価値の原則だと思っています。)

 

僕と母親のブランディング

Sashi.Co_bag_size-tag

 

どうしてブランディングについて個人的な定義まで持ち出して文章を書いたかというと、昨日書いたエントリーで「ブランディング」という言葉を無意識に使ってしまい、その説明が必要だと思ったからなのです。

 

今、「Sashi.Co」は一般的な定義の上でもどんなマーケティング理論の上でも、「ブランディング」が必要な時期にあります。一人でも多くの人に知って頂いて、刺し子に興味を持ってもらう(あるいは刺し子に興味を持って下さっている方にはSashi.Coに興味を持ってもらう)必要があります。上記の例えで言えば、”お役に立てる範囲”を広げる時期にいます。

 

でもそのブランディングの時に、「価値を高める」ために手段を選ばない戦略は使いたくないのです。

もうSashi.Coには既に価値があると思っています。母親の30年以上の経験と、長期的な、それこそ持続可能な社会へのビジョンと貢献の気持ちは、価値としては完結していると思うのです。だからこその「Around還暦」からの起業なのです。

 

「二ツ谷恵子」という人間と、「Sashi.Co」というプロジェクトを知って頂く。

「刺し子でデザインする」という屋号と、その言葉に込められた僕らの想いを知って頂く。

 

その結果、僕らがお役に立てる方の範囲が増えていく。幸せが、笑顔が増えていく。そんな、青くさいブランディングを今後も続けていいなっと。

 

そして、「今の自分を価値を認めるブランディング」も広がっていけばいいなと思うのです。僕自身が、僕の価値を認めるのがまず第一歩になるのでしょうが(←どうも自分に価値を見出すのが最後の最後になりそうなのです。はい。矛盾してるのは重々承知してます)(笑)

 

 

 

 

 

 

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