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恵子さんと大槌刺し子と。

公開日: : Sashi.Co, 大槌刺し子




 

やっとブログを書く時間が取れました。

8月頭に恵子さんが大槌に訪れることが決まってから、大槌での講習会を心待ちにしつつ、その大槌で起こりうるだろう恵子さんと大槌の刺し子さんとの何かしらの化学反応も期待しつつ、ワクワクが止まりませんでした。ワクワクした気持ちが書かせたブログが前回の熱い文章です(笑)

 

8月前半は、マリナの両親が、孫である里央菜に会いにイスラエルからアメリカの家まで遊びにきてくれていたので、三世代の時間を大切にしながら、ずーっと母親の動きを見守っていました。そして、大槌刺し子と、恵子さんが主催する刺し子ブランド「Sashi.Co」が一緒になって活動できることに、とても感慨深い想いを抱いてきました。

大槌刺し子のチカラになれることも嬉しいし、支援を通してSashi.Coを少しでも多くの人に知って頂けることも嬉しいですが、何が一番嬉しいって、母親の笑顔が見れるのが一番嬉しいのです。

 

 

keiko-2

 

ここまで楽な道じゃなかったし、一人で家の中で作品作りをしている母親が、こうしてたくさんの人と関わりを頂いて楽しめている。本当にありがたいです。ま、相当疲れただろうけれど(笑)

恵子さんの大槌滞在(講習会)については、大槌刺し子のスタッフ、加奈子さんがブログにして下さっています!

 

 

大槌刺し子と二ツ谷恵子は何をするか

 

大槌刺し子は二ツ谷恵子の監修の元、100個の一点物(それぞれデザインも材料も違う)刺し子バッグを制作します。刺し子さん一人で、一つのバッグを制作します(複数のバッグを作られる刺し子さんもいるかもしれません)。

一回で、この100個のバッグを作って終わり……というプロジェクトではなく、再現可能で、且つ継続可能なプロジェクトになるように気持ちを込めながら進めていく所存です。

 

古布を使い、手で染めた草木染めの刺し子糸を使い、これまで何点もの一点モノ刺し子作品を作り続けてきている恵子さんだからこそのプロジェクトだと思っています。もう、楽しみで仕方ないです。

 

僕は僕で、2012年の初頭に僕が大槌刺し子と深く関わりを持った時のように、大槌刺し子、そして運営している特定NPOテラ・ルネッサンスの皆様と連携を取りつつ、恵子さんが大槌に訪れることによって始まった「100個バッグプロジェクト」について、どんどんと紹介をしていけたらと思っています。大槌刺し子を知って頂くこと、そして「今僕らは何をしようとしているのか」を伝えることが、今僕にできる役割なのだと思っています。

(現地入りたいけど、アメリカで娘の子育て中の専業主夫なので……)

 

 

支援……なの?どうなの?

 

(淳の個人的な気持ちです)

この100個バッグ制作プロジェクトが「震災復興の支援」であるかは、正直、僕はわかりません。

実際、震災復興の様々なプロジェクトがいろんな形態を持つ中で、継続を諦めたり、はたまた羽ばたいたりしていく中で、2012年のように「被災地の支援」という切り口では説明しきれない気持ちがあります。

 

加えて、恵子さん自身の状況もまだまだ不安定です。

家業から追い出されて、それでも30年間関わってきた刺し子を続けたいっと起業したはいいモノの、まずは作品がないと営業すらできないと作品を作る日々で、生活費の為にバイトをたまに入れるような恵子さんが、「支援」を掲げて大槌に入っていいのかという気持ちも僕にはありました。支援してる場合じゃねーんじゃないの?っという気持ちがなかったと言ったら嘘になります。

 

でもね。そんなに複雑なものじゃないようです。

体裁を考えすぎるのは、それだけで本音を濁らせます。

 

恵子さんは、大槌からこの話の相談があったその瞬間に、

 

「わかりました。大槌に行きます。」

 

っと答えていました。僕にも事後報告。何ができるかも、何をすべきかもわからないけれど、「私が大槌に行って力になれるのであれば、求められているのであれば嬉しいこと。大槌のみなさんと何かをするのはずっと願っていた夢だから。」というのが恵子さんの論理です。

 

そう。それくらいシンプル。

大槌には「刺し子会」という、人々がお互いを支え合い、楽しく集えるコミュニティが存在する。(そのコミュニティを作ったのが大槌復興刺し子プロジェクトなのです)。そして、その「刺し子会」を今後長い期間継続させていく為に、大槌刺し子プロジェクトは恵子さんに助力をお願いした。そして恵子さんが現地に入って、「一緒に刺し子を(で)盛り上げていく」ことにした。

 

それだけの話です。

刺し子業(手仕事業)は、なかなかに莫大な経費もかかりますし、なかなか利益を出すことは難しいです。それこそ、この100個プロジェクトだって、恵子さん自身の持ち出し(布の現物出資)もありますし、僕と今は亡き親父が始めた「支援糸」という刺し子糸を大槌に届けるプロジェクトも再開しようと思っています。やっぱりまだ、大槌に”何かしらの支援”は必要なのです。

刺し子で起業するという覚悟を決めた恵子さんにも、支援……というか「機会」は必要です。刺し子を知って頂いて、恵子さんが作る作品を実際に見て頂いて、恵子が目的とする「刺し子でデザインする」未来があると思うのです。

 

「全てのご支援や経験を糧にして、持続可能なコミュニティを作り上げること。しかもゼロから。」という壮大な夢を実現する為には、細かいことにこだわるよりも、動きに動いた方が良いという学びを、僕は受け取りました。目的が利益を上げることではなく、コミュニティを存続させる為に利益を上げて運営費に回すというものなのだと思います。

 

だからこそ、僕も思いっきり文章という形で、恵子さんや大槌刺し子の願い、そして僕の想いを発信し続けようと思うのです。

今後もこのトピックについては書き続けていくんだろうと思います。刺し子という手仕事の存在意義も含めて、僕にとってはとても大事なトピックなので。

 

ただ今は、一つのご報告だけ

二ツ谷恵子が大槌町を訪れて、とても楽しい刺し子会が行われました。

そしてその刺し子会をきっかけに「一点モノのバッグ100個」を作るプロジェクトが開始されました。大槌のスタッフの方とも話をしたのですが、本当に楽しい時間だったそうです。恵子さんの笑顔も、楽しかった時間だったことを伝えてくれています。

 

keiko-1

 

大槌刺し子と二ツ谷恵子のコラボ。

本当に楽しみな2015年後半になりました!!

 

 

 

 

 

 

 

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