土と遊ぶ。

インドア大好き。アウトドア超苦手。

読書大好き。土とか汚れるから嫌だ。陽に当たると溶けそうだから外行かない。

そんな2014年までの生き様が嘘のように、今年は小さな菜園を作りました。お座りができるようになった頃から土が大好きだった娘。歩きまわるだろう今年の夏には、どうせなら土からできる野菜や植物とも触れ合わせてあげたいっと、超素人ながら、トマト、ハーブ（バジルと香草）、オクラ、んでもって日本人のお友達から分けて頂いた枝豆（！）を植え、一番楽しみにしていた枝豆を本日収穫してきました。

もう。最高。

禁酒前、ビール＆枝豆とか、ほんと大好きだったなあと思い出しながら、バクバク食べました。アメリカでは枝豆なかなか手に入りませんしね。

トマトも初めてにしては上手にできたかなっと思っています。

里央菜も一歳半になる前ですが、「もぎって口に入れる」という、最高の贅沢を楽しんでいます。ちょいちょい土がついてしまって、土も一緒に口に入っているのはご愛嬌で。

娘が土を食べてしまう可能性があるので、畑は完全無農薬。肥料すら使っていません。手を加えたといえば、藁を使って直射日光で地面が乾いてしまうのを防いだくらい。後は、コツコツと雑草を取り、水をやり……と当たり前のことを当たり前にやってみました。一人だったら面倒だからやらない家庭菜園も、娘と一緒の「アクティビティ」になるので、結構楽しくできました。来年もやるんだろうな、きっと。

こちらのママ・パパ友達を話をしていて

「淳は、子育てに沢山のポリシー持ってる感じよね。」

っと突っ込まれて。個人的にはポリシーはヒトツだけで、後は基本的なルール（自分と人様を傷つけるな）くらいしか設定してないつもりだったのですが、よく考えてみると僕のたったひとつの子育て大原則「親は常に子供にとって安全だと思える場所であれ」というポリシーを達成する為に、枝分かれしたポリシーがあることに気が付きました。一歳半の子供でも、一人の人間として接しようとすると、日々思うことは沢山出てきます。

ま、想いはあっても、それを形にすることは難しいけれども。

ただ、難しいとは言いつつも、全てを諦めるのではなく、できる範囲で一生懸命できたらいいのかなと思っています。

「僕らが楽できる子育ては、必ずしも子供にとっては楽な（楽しい）時間じゃない」

っと思って娘と接しています。毎日に全力で真剣に向き合う娘。そんな時間は出来る限り楽しい時間であって欲しいと思うのだけど、その楽しい時間は、決して親が楽できる時間ではないと思うのです。テレビとか携帯が絶対的な悪だとは思いませんが、テレビや携帯にずっと子守をさせる「親にとって楽な時間」は、子供にとって「楽しい時間」じゃない可能性も考えています。

言葉が上手くでなくても、感情が上手くコントロールできなくても、論理が理解できなくても、子供も一人の人間ですからね。やっぱりなんだかんだで対等に接してあげたいと思うのです。

そんなわけで、土と遊ぶ時の里央菜は、基本的に自由です。

土を頭から被っても、僕は一緒に笑うだけです。トマトと一緒に土が口に入ってしまっても、吐き出してしまったトマトを拭いてあげるくらいです。人様と自分自身を傷つける行為、社会や人々にご迷惑をかける行為以外は、基本的になんでもOKというスタンスで。

土と遊び、土から頂く恩恵の野菜を頬張る。

アメリカの田舎暮し、なかなかに悪くないのかもしれません。

（親として、一人の男としての葛藤はまた別問題ですが）