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最先端の生き方…と納得してみつつ

公開日: : ビザ関連のお話




 

この夏、お隣に引っ越してきた若いカップル。

彼女さんがイタリア語の教授で、年齢も僕ら夫婦と似たり寄ったりの年齢。彼氏が仕事で数週間程町を離れているという話になり、であれば一緒にブランチでもっという流れになった先週末。

 

とても楽しい時間になりました。

何気ない、「どこから来たのー」とか「この大学の職場環境はどう〜?」とかっていう当たり障りのない会話が多かったのだけれど、中には心を揺さぶってくれる様な会話もあって。

 

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僕ら夫婦と、彼女たちカップルの共通点。

それは、女性側が主に働き、男性側が家事も含めた他の仕事をするという関係状態。

 

マリナもその彼女も博士号の肩書きがあって、その肩書きと知識経験から得られる収入は、学部卒の僕から比べるとやっぱり高い年収を得る事ができるから、マリナや彼女が働き、僕や彼氏が他の仕事をする(引っ越しにもついてくる)というのはとても論理的に正しい選択肢なのだろうけれど、どうしても僕には心にひっかかるものがあるのです。このブログでも書き続けてきた事。やっぱり働きたい。

 

『男が稼いで家庭を支える(Man should provide the family)』という古風ながんじがらめの考え方が残っているからなのかもしれません。この言葉だけでも性差別として突っ込まれてしまうかもしれないけれど、でも、そう思っている人は少なくないはず。口に出したり、そのまま行動したりするかどうかは別として。

 

その彼女にこの気持ちを伝えた所、

「金銭で家庭を支える(to Provide)必要はなくて、違う事で家族を支える(Support)してればいいんじゃないのかなぁ。」

っと素直な気持ちを言葉にしてくれた後に、

「とはいえ、ウチの彼氏も同じ様な事で悩む事があるから理解はできるんだ。お金……も大事だけれど、仕事ってやっぱり大事だよね。そういう意味では、無理矢理にも私の仕事を辞めさせない彼氏には感謝してる。彼も、学歴はないけれど、しっかりと仕事ができる人ではあるから。」

 

横でマリナが、

「でしょ。私常に言ってるでしょ?」

って顔で俺を睨んでおりました(笑)

 

 

理解はできるのです。

でも、心のどこかに常にある、”働きたい”という気持ち。それはつまり、”人に認めてもらいたい”という承認欲求なのだろうと思います。そして、お金を頂く事でその承認が初めて完結するのだろうという事もなんとなく解ってきているのです。

 

それほど、”当たり前に働ける事”は幸せな事だと思うし、そして、”フリーランスとして個人で働く事”の難しさでもあると思うのです。というか、いくらフリーランスでも、完全に個人では働けません。当たり前のことかもしれないけれど。

 

 

この手の愚痴は、俺がいかに働き蜂人間だったかをしっている母親にも時々愚痴ってしまうのです。”働きたい”、”稼ぎたい”……っと。昨日のブランチの後、お腹が一杯になって昼寝をするマリナの寝顔をみながら、ふと母親が呟いていた言葉を思い出しました。

 

『あんたが今実践している生き方は、最先端の生き方やで。もう男も女もない世界になってきている。だとしたら、パートナーとして一緒に生きていく人を幸せにする事が、一番大切なんじゃないの?利益、社会貢献、問題解決。全て素晴らしい話やし、ヒトツでも少しでも世界が良くなったら良いと思う。でも、あんたの役割の一番大切な所は、最先端の生き方やと思うのは、まずは自分の足元の家族を幸せにすることからなんじゃないの?』

『お金は家に入れない夫に対して、”今が幸せやわー”っていう稼ぐ嫁が居たら、それはもう最先端でしょうよ。』

 

 

以前も似た様なトピックで文章を書いた事がありました。

当たり前に働ける幸せって、実は有り難い事。 

 

女性は強し……です。

その彼女さんの言葉も、マリナの言葉も、そして母親の言葉もよくわかります。その上で、でも一言だけ。やっぱり俺は働いて、価値を創り出したいなっと。ま、動いてない訳じゃないので、いつかはしっかりと報告できると思うのですが、組織がなかったり(&自分の能力が足りなかったり)するとやっぱり一歩が遅いのです。その間は働いてない感じになるわけで、こういうグダグダ感のあるブログになってしまうのです。

 

ぐるりと思考を360°回転させて……。働ける事、それは本当に幸せな事なのだと思うのです。

線路は、道は続きます。なので諦めない限り、その幸せを確認し続ける事で、僕らは幸せになれるのだと思うのです。

 

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