”無条件の愛”として

モンロー研究所から帰ってきて、ずっと心の中で振動し続けている言葉があって。

その言葉が、「無条件の愛 – Unconditional Love」

きっと僕の人生を懸けるだけのテーマになり、そして、もしかしたら僕のベースになる言葉なのかもしれない…と。上手く言葉にできないし、あるいは何が愛かという出発地点すら靄の中だけれど、それでも革新的にこの言葉が大切だな…と思っていて。

愛ってなんだ？

とりあえず、「愛」について調べてみた。広辞苑とかWikiとか、言葉になっている感覚とか考え方を受け入れてみた中で、一番すんなりと頭に浸透した表現が、「大切にすること。かわいがること。めでること」。それ以外の表現もあるけれど、どうしても背景にある宗教を理解していないと上手く説明できないし、宗教が前提となっている愛は、ここで紹介したいものではないので、今回は省略しつつ。

昔どこかで読んだ本か雑誌かの表現を使えば、「愛」という文字は、「心を受け入れる」ということ。しかも、心が真ん中にあるから、心を真ん中で受け止めるという事。うん。こういう表現も、ちょっと陳腐な感じはしてしまうけれど、とても好き。

「愛しているよ」とか、「愛が欲しい」とか、この世には愛を求めたり、愛を振りまいたりする人で溢れていて。「LOVE」という表現も使い出すと、それは現代ではファッションとか流行にすら昇華されていて。愛やLOVEが文化になっているのです。それはそれで素晴らしい事だと思うし、僕も世の中が愛で溢れればいいとすら思ってる内の一人。

でも…、愛って裏返る。経験があるけれど、愛には「条件」がどうしても付き纏いやすくて、「○●してくれるからアイシテル」とか、「〜だから愛するの」とか、いろいろ条件が定められる。愛がシンプルになればなる程、その条件は複雑に入り込んだものになる。愛が簡単になって、条件が乱れてくると、結果としての愛は、本来の愛の裏返ったカタチになる。

…そんな経験をした事がある人もいるんじゃないかな？

だからこそ、『愛ってなんだ！』と思うのです。

僕が今、唯一言葉で表現できるとするならば、『何かわからないけれど、心が温かくなる瞬間。嬉しいとも、有り難いとも違う。ただ、心が温かくなる瞬間』が、（無条件の）愛だと思うのです。

母親からの無条件の愛は、僕がその感情を照れ隠しなく感じられる様になってからは、絶え間なく感じていて。

有り難い事に、一緒になる事になれたマリナからの無条件の愛も、言葉と、そして実感として感じる事ができていて。マリナの言葉、『I don’t care what you can do. I just love who you are』は、きっと無条件の愛を表現しているものだと思う。

マリナにその感謝を伝えたときに、「だって貴方も私への愛は無条件でしょ？」と返事をくれて。その瞬間、僕は過去の条件付きの愛だった時期の事も考えて恥ずかしくもなったのだけれど、まるで僕の気持ちが丁度シフトしている過渡期だったのを見透かす様な言葉に、やっと「無条件の愛」ってなんなのかという輪郭がぼんやりと見えてきて。

この世が愛で溢れれば、素晴らしい世界になるのは、説明抜きでもなんとなくわかる。

ただ、僕はきっと、全ての人に無条件の愛を振りまく事はできないし、それはきっと、僕じゃなくても誰にも出来ない事なんだろうと思う。ただ、一人でも、その無条件の愛を振りまきたい人に出会える事ができたら、その出会いが続く事ができたら、出会った人にも無条件の愛という言葉と感覚を伝え続けて、その連鎖が広まって行けば良いな…と思う。

それが、今、僕がヘミシンクを通して踏み出したい一歩。

現実的な話じゃなく、お金にもならない話で、生活の事を殆ど考えてないふわっふわの考え方だけれど、僕の生き方は、そんなふわっふわの生き方でもいいかな…と思うのです。

それがきっと、誰かのチカラになると信じているから。