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『ゲートウェイ・ヴォエッジ』in 2011 _ 1




 

Part. 1

モンロー研究所。そして、ヘミシンク。

その第一歩として、直接6日間の合宿に乗り込もうと決めたのは、その2011年の夏の5ヶ月前の震災でのショックか、はたまた全く違う何かわからないエネルギーが動いたのか、例年以上に苦しみ、迷った初夏を過ごしていたからだった。

 

事前の下準備も、予習もしない、或る意味では怪しい研究所への旅。「不安なんてなかった…」と言ったら大嘘になる。

心配だらけだったし、幽体離脱体験なんていう眉唾ものの、下手したら道化の様な6日間に集まる人々は、変わり者なんじゃないか…と思っていた。そして、勿論、好奇心の裏返しとしての恐怖も。本来の自分と向き合うというのは、それだけ怖い事であって、その覚悟がないままヘミシンクという技術で自分と向き合う際の、「自分の内なる変化」が怖かったのかもしれない。

 

トニモカクニモ。もう予約しちゃったし、お金振り込んじゃったし。

 

プログラムへの申請書(Application Documents))を送った後に返信された案内状。そこに記載されている集合時間は、「12:00から16:00時の間に」という、どこを目安にしていいかわからない様な時間帯で、後々それは世界中から集まる人のためのフライト調整の時間だったという事もわかるのだけど、僕はお昼ご飯を軽く食べてから合流する事にした。目安は13:00着。

 

実際、13:00よりも少し早めの到着だったにも関わらず、もう既に何人かが談笑をしていた。きっと同じプログラムに参加する人たちなんだろう…と、気合いをいれて表情と声を作る。英語だし、初対面だし。

 

「長ったらしい前書き」や「体験記を書けなかった理由」にも書いたけど、このプログラムで人生観が変わるような大きな変化はなかった。その体験も、正直ここで「体外離脱しました」と断言してしまえる程の力強いものでもなかった。

それでも、このプログラムに参加して本当に良かったと思うヒトツの大きな理由が、ここで出会った人々…だ。もう人々…というか、何か深い所で繋がっているような感じのする友達であり、また、同じ目的を持って喜怒哀楽を共にした同士でもあるのだ。老若男女、世界各地から集まった僕らは、なんだかんだいって3年後の今でも、たまに連絡を取り合ったりする。

 

良い人たちい巡り会えたな…と思う。素晴らしい縁だった…っと。簡単ではあるけれど、特に仲良くなった友達を紹介。

 

きっとソウルメイトと呼ぶのだろう

 

めっちゃ感受性の高い法律学者(元刑事弁護士/現大学教授)

すごく優しいカウンセラーのようなオーラをまとった会計事務所所長

ワシントンD.C.の政府機関で事務職で働くおばさま

メキシコのシャーマン(祈祷師)の家系に育った心理学者。

ロシアの投資銀行員。めっちゃイケメン。俺のルームメイト。

ニュージーランドの建設業社長のご夫婦。めっちゃ若い感じだったけど孫がいるとか(驚愕)

ほんわかなオーラを持った学校の先生。同い年くらいかな…と思ってたら、母親に近い年齢だった(超驚愕)→Shelly

 

monroemember

 

繰り返しになるけれど、彼らに出会えたのが、何よりもの宝物。

20人の参加者は、毎日の衣食住と、加えての日々三回のヘミシンクセッション、そして感情や経験のシェアを通して、普段ではありえない程の時間の密度を経験したのだと思う。だからこそ、一緒に見える世界があるというか。

彼らの中には実際に幽体離脱(浮遊体験)を共有した人もいるし、過去生と出会った話を共有してくれた人もいる。僕は…と言えば、具体的な体験談は共有できず、実際にゲートウェイ•ヴォエッジに参加しているのに、半信半疑の様な顔を浮かべていた。それを気にしたのかShellyは「私もみんなが言う様な経験ができてないのよ…」と、苦しい思いをも共有してくれたり。

 

幽体離脱ができることも、ガイドに会う事も、勿論大きな目的のヒトツなのだろうけれど、それが体験できないから駄目だという訳ではなく、目に見えない世界が存在する事を再確認することができる事。それがゲートウェイ•ヴォエッジの一番の魅力なのかもしれない。

 

さて、一日のスケジュールは6日間を通して似た感じになる。

 

【朝】:ヘミシンクがブレンドしてある音楽で起床 → 朝食

【午前】:その日のセッションの説明の後、実際にチェックユニットと呼ばれる個別のヘミシンクを聞くベッドに戻ってセッションへ。一時間前後のセッションが終わったら、また皆で集まって体験を共有。(ブリーフィングと呼んでいた。)

【午後】:お昼ご飯を食べて、またセッションの説明を受けて、セッションへ。

【夕飯前後】:マッサージを受けたい人はここで受けたり、運動をする自由時間があったり、ある程度自由。夕飯後には、授業形式のセミナーがあったり、またセッションへ向かう為の説明があったり、セッションがあったり。

 

初日の夜、まず「時間」をモンロー研究所に預ける事を要求される。ここに参加している6日間は、原則として時間を気にしない様に…という趣旨の様で、生活する空間にも時計は存在しない。太陽の動きに従って動き、セッションやブリーフィングの時間は、鐘の音で知らされる。そんな原始的な、そしてだからこそ、リラックスができる時間。

 

*僕は当時、インターネットで日々発生する仕事を抱えていたので、良くない…とは思いながらも、毎日インターネットでメールを確認していたから時間の流れは否応なしに把握してしまっていたし、またその原始的なリラクゼーションに心から浸る事ができなかったのだけれど。

 

6日間のヘミシンクセッションやブリーフィング、そして講習で何を学ぶかというと、ヘミシンクを使って変性意識を体験し、最終的にはヘミシンクを聞かなくても変性意識を『意図的』にコントロールできる様にするというものだった。少なくとも、僕はそう理解している。ヘミシンクは、「ヘミシンクがないと応用できない技術やスキル」ではなく、ヘミシンクを補助輪の様に利用することによって、自転車に乗れるようになり、そして遊びに行ける範囲が広がる子供の頃を思い出すとイメージに近いかもしれない。

 

それぞれの変性意識には、便宜上、モンローさんが名前を付けて、その変性意識のステージ毎の特徴を学んで、日常生活でも活かせる様にできている。また、万人の目に見えるものではないから、結局は想像力がとても大事な要素になってきて、脳内の想像をしやすい様に、様々な道具(ツール)をステージ(これからはフォーカスとする)毎に使えるように紹介してくれた。

*今でこそ思うのは、これらツールは紹介とコツは教えてもらえたけれど、結局は練習しなきゃいけないものだったんだろうな…というちょっとした後悔の念。まだ遅くないけれど、ね。

 

ヘミシンクとモンロー研究所において、このフォーカスという概念は凄く重要な役割を占めていて、多くのブログや書籍、坂本さんのウェブサイトでも紹介されているから多くは他の情報を参考にして頂く事にして、ここでは僕の言葉で、簡単に紹介することとする。

 

Focus 1

普通に生活している意識。目は覚めて、足も地についた状態。

(Focus 3 とかもあるらしいけれど、今回のプログラムでは一気に10迄駆け上がった)

Focus 10

体は睡眠状態にありつつも、意識は覚醒状態にある状態。体を包むオーラを感じやすくなるし、実際に自分の寝息が聞こえる感じがする。身体は動くけれど、意識を強めにかけないと動かない。僕は、ずっと眉間にテンションを感じてた。真剣になったり、人の相談にのったり、すると日常生活でも、Focus10に近い状態に持って行ける様にしている。

Focus 12

意識を広げた状態。オーラを移動させたり、ヒーリングができたりっとエネルギーを感じる状態。ちなみに体外離脱体験もここが多いらしい。Focus10と比べると確かに広がりを感じる事はあったけれど、ガイドと接触したり体外離脱経験はできなかったし、まだその経験はない。でも、確かに広い所にいる気はする。

Focus 15

No Time な状態。超時間軸とでもいうのか、時間の概念がない状態。因みに俺はこの状態が苦手で、すぐDrift (意識が飛ぶ、というかずれる)してしまい眠りに落ちたり明晰夢を視る感覚に陥ってしまい意識に集中ができなくなってしまう。原則的には過去にも未来にも行けるとの事。その理屈で、過去生に会えるのもこのFocus。

Focus 21

時空後、死後の世界の入り口と呼ばれる場所、さんずの川の一歩手前っていうイメージが一番分かりやすいらしい。ここでも意識は吹っ飛びやすい。個人的な感想なのだけど、ここに行くと帰ってくるのが結構難しい(笑)運転前にはここに行かない様にしようっと冗談をミーティングで言ったら、それは大事な事だと真顔で切り返された。

当時、亡くなって一年も経ってなかったおじいちゃんに会えたらな…と思いつつも、会う事はできなかった。ただ、ここに長く滞在した後半のセッションでは涙が止まらなくてずっと嗚咽を漏らしていた。ずーっと泣いてた。それこそ、ブリーフィング中も。

 

 

それぞれのフォーカスにおいて、ある程度の体験ができた…と思う。

「…思う」と書いたのには理由がある。Focus 15以上は僕にはまだ練習が足りないのか、しょっちゅう眠りに落ちてしまって、正直「体験としての実感」は、ここで紹介できる程の明確さは持っていないのだ。この「劇的な体験できなかった」という言葉を書くのに3年もの年月が必要だったかと思うと、少々情けない気持ちにもなるけれど、それでも、明晰夢と言うのか、寝てたはずなのに今でもはっきりと覚えている事はあるし、劇的な体験の兆しの様なもの、少なくとも今迄に経験した事のない感覚は今でも覚えているので、その体験を紹介しようと思う。

 

そして、体験ではないけれど、ゲートウェイ•ヴォエッジでの6日間を通して教えてもらったこと。気がついた事がある。今でもまだ、実感できてないのか信じられないのか、我が侭なのかわからないけれど、その気がつかせて貰った事も含めて紹介できたら。

 

 

前書きと、僕なりの科学的解釈

2011年の夏に体験記が書けなかった理由

『ゲートウェイ・ヴォエッジ』in 2011

Part. 1

Part. 2

 

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